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肛門漫遊記

理想的便は茶褐色か黄褐色 内臓から出血していると赤や黒色に (1998.2.16)

 便の成分は消化、吸収されなかった食べ物の残りかすのほか、消化液、消化管粘膜の脱落したものや腸内細菌などが混じったものです。

 便の形は含まれる水分の割合で決まります。最も望ましい割合は70〜80%程度で、80%以上だとクリーム状になり、90%を超えると水様便となって、噴射のような排便になります。逆に水分が70%未満になると苦痛を感じるほど硬くなってしまいます。

 日本人は欧米人に比べ、便の量が多いといわれています。食物繊維を多量に含む野菜の摂取量が多いためです。日本人の平均的な1回の排便量は、100〜250グラム。まったく出なかったり、出たとしても1回35グラム以下だと便秘で、下痢の場合は水分量が増して200ミリリットル以上になります。ただし、排便量は回数との関係も含めて総合的に判断されます。

 便の色は、便の大腸通過時間によって決まります。便の大腸通過の時間が短いと黄土色に近づき、長いと茶色やこげ茶色に近づいていきます。

 まとめていえば、茶褐色か黄褐色で、においもきつくなく、練り歯磨き程度の硬さのバナナ2本分くらいが理想的な便です。

 一方、鮮やかな赤や暗赤色の便、黒色の便などは、内臓から出血が起こっているサインで、大腸がんのケースもあるなど、明らかな危険信号です。胃などからの出血を示す黒色の「タール便」や、慢性の腸疾患などが原因で起きる粘液の混じった「粘液便」などは、便の状態を毎日チェックしていれば、初期の段階で発見できます。

 ですから、便に何らかの異常を認めた場合には、すぐに医療機関で検査してもらい、原因を究明するとともに、適切な治療を受けて下さい。

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