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おなかと健康(雲古の話)

過敏性腸症候群 (1997.1.7)

 Aさん(43)は2年前に管理職になって以来、移動性の腹痛と下痢、便秘の繰り返しに悩まされるようになりました。最近では、朝の通勤途中に腹痛の発作が起き、「駅のトイレに駆け込むこともしばしばあって・・・」と私のクリニックを訪れました。

 Aさんはストレスが原因の過敏性腸症候群です。本来は20〜30代の若い世代、中でも女性に多いのが特徴ですが、近年は中高年に増えています。性格的には几帳面で神経質、こだわりやすい性格の人が症状を訴えるケースが多いようです。

 「腸は感情の鏡」と言われており、感情が乱れると腸の蠕動運動が乱れます。大腸の蠕動運動が高進すれば下痢、大腸がけいれんすれば便秘となるのです。

 Aさんの場合、管理職になったものの、部下の管理が下手であったのが1つの原因と考えられます。

 また、不登校になる子供の最初の原因で多いのが、この過敏性腸症候群です。授業中に決まってトイレに行きたくなって「いやだなあ」と思ううちに、学校に行くのが嫌になってしまう。もちろん、学校に行きたくない、というストレスで過敏性腸症候群になるこも考えられます。

 私達はストレスシャワーともいえる現代社会での生活を余儀なくされています。ちまたには、さまざまなストレスがあふれ、大人も子供も精神的に疲れ、苦しんでいます。これからは、ストレスと「いかに上手につきあうか」を考えることが大切ではないでしょうか。

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