くにもと病院の治療実績 ジオン注内痔核硬化療法施行後に再治療を要した11症例についての検討
患者背景 2

内痔核の程度は、内痔核I度が3件0.8%、内痔核II度が47件11.8%内痔核III度が339件85%、内痔核IV度が10件2.4%でした。
内痔核Iは、排便時に出血はしますが、痔は肛門の外にでてこない状態。出血は排便をすませると自然ととまり、痛みもありません。
内痔核IIは、排便時に痔が肛門の外へでてくる状態で、排便が済むと自然にもとに戻ります。
内痔核IIIは、脱肛と言い、排便時に痔が肛門の外にでてきて、指を使って戻さないと元に戻らない状態です。一般的には手術を行って治療します。
内痔核IVは、排便に関係なく痔が脱出しっぱなしの状態をいいます。いつも下着が汚れたり、肛門がゆるくなったりしてきます。
ジオン注内痔核硬化療法と併せて、肛門ポリープの切除31件、肛門皮垂切除27件、血栓性外痔核切除3件の合併治療を行いました。
肛門ポリープは様々な状態がありますが、肛門の上皮が肥厚拡大したものを一般にそう呼んでいます。他に、根部が長く茎のようになっているものや、排便時に肛門外に脱出するものもあります。
切れ痔に合併することが多く、内痔核にも合併することがあります。
良性の場合がほとんどで、症状がなければ特に治療の必要はありません。ただし、肛門ポリープと思っていて、直腸ポリープのケースもありますので、専門医の診察を一度受けることをお勧めします。
肛門皮垂は、肛門の周囲にできた皮膚のたるみのことです。
血栓性外痔核などにより一時的に肛門周囲がはれ、はれが治まったあとに出現します。出産の後や裂肛が長期にわたる場合などにできやすいものです。
肛門の周囲に湿疹があらわれたり、かゆみやべとつきなどの違和感を感じます。また便が拭ききれないといった状態にもなります。
血栓性外痔核は、肛門のふちに突然できた、コロコロした血のかたまり(血栓)で、痛みを伴うのが特徴です。
飲酒後や運動後にできやすいと言われています。治療は、軟膏による薬物療法が基本ですが、重症時には切除します。
