くにもと病院の治療実績       ジオン注内痔核硬化療法施行後に直腸潰瘍を発生した3症例についての検討

治療方法

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ジオン注内痔核硬化療法は、全症例を手術室にて施行し、脈拍・血圧等をモニタリングして行います。

また、注射療法とはいえ、手術なので麻酔をかけます。

くにもと病院では、仙骨硬膜外麻酔を原則としています。

仙骨硬膜外麻酔とは、仙骨部(しっぼのあった当り)に麻酔薬を注入して脊椎神経を麻痺させるものです。

肛門付近のみが麻痺し十分な筋肉の弛緩が得られると共に、2〜3時間で完全に覚醒するのが特徴です。

この麻酔の合併症は、血圧低下(90mmHg以下)、酸素分圧低下(90%以下)、耳鳴り・口のもつれ、吐気・嘔吐、痙攣・興奮があげられます。

くにもと病院の治療実績は、平成17年4月から9月の6ヶ月間に552例の仙骨硬膜外麻酔を行っていますが、血圧低下14件2.5%、酸素分圧低下5件1.0%、耳鳴り・口のもつれ4件0.8%、吐気・嘔吐3件0.5%、痙攣・興奮2件0.4%となっています。この合併症はすぐに改善されます。

麻酔は腹臥位(うつぶせ)で行った後、ジオン注の投与は、写真に示すように、右側臥位にて行います。

くにもと病院では、ジオン注治療導入初期の段階では腹臥位(うつぶせ)で行っていましたが、様々な検討を行った結果、現在では右側臥位を原則としています。

ジオン注は痔核内を4箇所にわけて直接注入する四段階注射法という方法により投与します。くにもと病院ではこの四段階注射法を遵守しています。